お寺の掲示板
大地のごとく さからわず
閾のごとく へりくだり
谷水のごと へりくだり
如れる人に 輪廻なし
法句経九五
真如といい、如来といい、仏典の中に「如」という言葉が、しばしば出てくる。ここでは「さとり」と読まされている。〜中略〜
「如」の字の率直に表す意味は「そのまま」ということであろう。しかし、この世界に「そのまま」などといえるものがあるであろうか。俗に「花は紅、柳は緑」などといわれるが、現実の花は決して、そのままじゃない。刻々変化して、やがては散って消えてなくなるのである。
『法句経 真理のことば』山田無文老師 春秋社